陶磁器展示場

陶磁器を作成しています。高橋陽のブログです。

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

斑釉について

斑唐津に範をとり作成しました。 斑唐津は珪酸分が多い原料を使用した灰釉だと思います。古唐津に限らず古陶磁の原料というのはわかっていない部分が多いので、なかなか断定的な事は言えないのですが、おそらく三原料を合わせた釉薬だろうと思います。珪酸分…

堅手について 2

今回作成した堅手も前回と概ね同じコンセプトです。 kirsch.hatenablog.com ただし、焼き方や灰の処理、土石の精製法の違いなどで微妙な違いが出てきます。 玉子手と称される高麗茶碗には、薄灰色の胎に白色の御本などとても淡い色の窯変をおこしているもの…

斗々屋について 2

斗々屋には大別すると2つの形があり、今回はその点を意識して作成しました。つまり、碗なりと朝顔形です。 碗なりのものは本手斗々屋などと呼ばれており、豪快な縮緬皺を呈するのはこのタイプに多いようです。朝顔形のものは平斗々屋と呼ばれ、本手斗々屋と…